ユリア(尿素)とホルマリンを主原料とする接着剤です。
一般的に硬化剤として塩化アンモニウムや酸が用いられ、粘度調整と増量を目的として小麦粉を加えたり、粘度調整に水を加えたりして使用されます。
合板やパーティクルボード、MDFに使われます。
今回は、オーシカのセレクティシリーズについてご紹介いたします。
オーシカとは
2025年に創業120年を迎えるオーシカ。
元々は接着剤の問屋として商売を始めたそうです。
1943年に「大鹿振興株式会社」を設立しました。
1964年、合板用のフェノール樹脂接着剤を販売開始します。
フェノール樹脂系接着剤は、フェノールとホルマリンを主原料とする接着剤です。
合板やパーティクルボード、LVLなどに使われ、ユリア樹脂系接着剤やメラミン樹脂系接着剤と比較して耐水性・耐熱性に優れているため、フェノール樹脂系接着剤で接着した合板は、JAS構造用合板の規格において「特類」または「1類」の接着性能を示します。
元々は接着剤の問屋として商売を始めたそうです。
1943年に「大鹿振興株式会社」を設立しました。
1964年、合板用のフェノール樹脂接着剤を販売開始します。
フェノール樹脂系接着剤は、フェノールとホルマリンを主原料とする接着剤です。
合板やパーティクルボード、LVLなどに使われ、ユリア樹脂系接着剤やメラミン樹脂系接着剤と比較して耐水性・耐熱性に優れているため、フェノール樹脂系接着剤で接着した合板は、JAS構造用合板の規格において「特類」または「1類」の接着性能を示します。
ユリア樹脂系接着剤とは?
メラミン樹脂系接着剤とは?
メラミンとホルマリンを主原料とする接着剤です。
ユリア樹脂系接着剤と違うのは、加熱接着を行うことと、耐水性・耐熱性・耐老化性に優れていることです。
合板、集成材、LVL、パーティクルボード、MDFなど様々な木材の加工に使われます。
ユリア樹脂系接着剤と違うのは、加熱接着を行うことと、耐水性・耐熱性・耐老化性に優れていることです。
合板、集成材、LVL、パーティクルボード、MDFなど様々な木材の加工に使われます。
合板の接着剤として今メインで使われているのはフェノール樹脂系接着剤です。
合板用の接着剤メーカーとして始まり、合板メーカーで接着剤試験をすることが増え、自社で工場を作って合板も作ろう!となり接着剤だけではなく合板メーカーにもなりました。
オーシカは木材に関わる接着剤に特化して開発を行ってきました。
そうして、1970年に販売を開始したのが集成材用レゾルシノール樹脂接着剤です。
レゾルシノールは、耐水性、耐熱性、耐候性に優れており、工業用の接着剤原料として使用されます。
屋外でも利用でき、集成材自体もレゾルシノールを使っている方がグレードが高くなります。
1979年から建築用ウレタン樹脂系接着剤が販売されます。
1998年に発売されたディアムッシュは、合板用のキャッチャー剤です。
当時ホルムアルデヒド・シックハウスなどが問題になっていった状況もあり、ホルムアルデヒドを吸収・抑制するものとして開発されました。
2001年のディアコートは2×4工法で良く利用される撥水剤です。
2×4工法は、柱ではなく壁(面)で支える工法で、建築中合板が平板のまま置かれることもあり、合板が濡れると寸法が変わってしまうこともあります。
濡れないように養生をする必要があり、完成後に養生シートがゴミになってしまいます。
ディアコートを合板に塗ることで木材を保護でき、養生をする必要がありません。
合板用の接着剤メーカーとして始まり、合板メーカーで接着剤試験をすることが増え、自社で工場を作って合板も作ろう!となり接着剤だけではなく合板メーカーにもなりました。
オーシカは木材に関わる接着剤に特化して開発を行ってきました。
そうして、1970年に販売を開始したのが集成材用レゾルシノール樹脂接着剤です。
レゾルシノールは、耐水性、耐熱性、耐候性に優れており、工業用の接着剤原料として使用されます。
屋外でも利用でき、集成材自体もレゾルシノールを使っている方がグレードが高くなります。
1979年から建築用ウレタン樹脂系接着剤が販売されます。
1998年に発売されたディアムッシュは、合板用のキャッチャー剤です。
当時ホルムアルデヒド・シックハウスなどが問題になっていった状況もあり、ホルムアルデヒドを吸収・抑制するものとして開発されました。
2001年のディアコートは2×4工法で良く利用される撥水剤です。
2×4工法は、柱ではなく壁(面)で支える工法で、建築中合板が平板のまま置かれることもあり、合板が濡れると寸法が変わってしまうこともあります。
濡れないように養生をする必要があり、完成後に養生シートがゴミになってしまいます。
ディアコートを合板に塗ることで木材を保護でき、養生をする必要がありません。
直近の開発だとリグニンフェノールを開発しているそうです。
リグニンを抽出して合板に接着剤として利用することで、SDGsにも貢献します。
フェノール系の接着剤は石油由来の接着剤ですが、それを自然由来のものに置き換えるイメージです。
現在はリグニンの割合をより増やせないかチャレンジしているそうです!
ここからはオーシカのセレクティシリーズについてご紹介していきます。
リグニンとは?
木材にもともと20~30%程度含まれている原料です。リグニンを抽出して合板に接着剤として利用することで、SDGsにも貢献します。
フェノール系の接着剤は石油由来の接着剤ですが、それを自然由来のものに置き換えるイメージです。
現在はリグニンの割合をより増やせないかチャレンジしているそうです!
ここからはオーシカのセレクティシリーズについてご紹介していきます。
セレクティシリーズ
壁、床、床束など住宅は様々な場所に接着剤が使われています。
UR-20(木質床材・床束施工用)
・ウレタン樹脂系接着剤
・無溶剤1液湿気硬化型接着剤
・手で簡単に絞れてゴミも捨てやすい
・床下地材と木質下地材の釘打ち併用接着
・乾式二重床の木質床仕上げ
・床束(鋼製束・プラ束)の固定
・無溶剤1液湿気硬化型接着剤
・手で簡単に絞れてゴミも捨てやすい
・床下地材と木質下地材の釘打ち併用接着
・乾式二重床の木質床仕上げ
・床束(鋼製束・プラ束)の固定
UR-21(木質床材・床束施工用)
・ウレタン樹脂系接着剤(弾性タイプ)
・無溶剤1液湿気硬化型接着剤
・ノズル内包型アルミパック
・手絞りタイプ/専用カードリッジを使えばガンでの使用も可能
・床下地材と木質下地材の釘打ち併用接着
・乾式二重床の木質床仕上げ
・床暖房用木質床材の接着
・無溶剤1液湿気硬化型接着剤
・ノズル内包型アルミパック
・手絞りタイプ/専用カードリッジを使えばガンでの使用も可能
・床下地材と木質下地材の釘打ち併用接着
・乾式二重床の木質床仕上げ
・床暖房用木質床材の接着
床暖房用の接着剤って?
床暖房のフローリングは熱による収縮がどうしても発生します。それに対応するため、接着剤としては2つの考え方があります。
1つは、硬い接着剤を使用して、収縮を完全に止めてしまおうという方向性。
もう1つは、弾性タイプを使って伸びに追従できるようにしようという考え方です。
UR-21は、伸びに追従する考え方で作られた柔らかめの接着剤となっています。
どちらの接着剤を使えばいいの?
そうなると硬め・柔らかめどちらのタイプがいいのだろう、と考えてしまいますよね。接着剤メーカーからは様々なタイプの接着剤が販売されていますが、 どれを使うのかはフローリングならフローリングのメーカーが決めることが多いです。
それが推奨品として指定されることになります。
UR-145
・ウレタン樹脂系
・1液湿気硬化型接着剤
・マンションなどの直張り施工に最適
・床暖房用木質床材にもOK
UR-145はコテで伸ばしていくタイプの接着剤です。
弾性タイプではないチューブタイプのUR-21と性能的には同じですが、施工のしやすさが違います。
UR-145はくし目施工を行うため、職人さんの手さばき、感覚に左右されるので技術が必要とされます。
接着剤の質感は結構柔らかめというか緩めになっています。
チューブタイプの接着剤が戸建て住宅で使われるのに対して、こうしたくし目付けタイプの接着剤は主にマンションの施工で使われます。
・1液湿気硬化型接着剤
・マンションなどの直張り施工に最適
・床暖房用木質床材にもOK
UR-145はコテで伸ばしていくタイプの接着剤です。
弾性タイプではないチューブタイプのUR-21と性能的には同じですが、施工のしやすさが違います。
UR-145はくし目施工を行うため、職人さんの手さばき、感覚に左右されるので技術が必要とされます。
接着剤の質感は結構柔らかめというか緩めになっています。
チューブタイプの接着剤が戸建て住宅で使われるのに対して、こうしたくし目付けタイプの接着剤は主にマンションの施工で使われます。
チューブタイプはマンションでは使えないの?
出来なくはないですが、糊が重すぎてくし目で広げられないそうです。チューブタイプの糊を緩くすればどちらでも使えるようになるのではないかと素人目には考えてしまいますが、チューブタイプの場合先端からの垂れ等も重要になってくるそう。
固くしすぎると絞り出すのが大変だし緩すぎるとたれてしまうため、ちょうど良いバランスになるよう実は考えられているのです。
フローリングの接着剤塗布方法
チューブタイプの接着剤は、床材そのものに接着剤を塗ってから下地材に設置していくのですが、その際、接着剤の塗り方にも注意が必要です。
しっかり同じピッチで塗って貼っていただくこと。
また、フロアにはサネがありますが雄ザネ側には接着剤を塗布しないことです。
サネに接着剤が入りこむと、隙間がなくなり、突き上げの原因になってしまったりします。
※こちらの画像はあくまでも一例です。
この接着剤の塗布方法についてもフローリングメーカーが推奨の塗布方法を決めているため、使用するフローリング材の施工書をよくご確認いただく必要があります。
しっかり同じピッチで塗って貼っていただくこと。
また、フロアにはサネがありますが雄ザネ側には接着剤を塗布しないことです。
サネに接着剤が入りこむと、隙間がなくなり、突き上げの原因になってしまったりします。
※こちらの画像はあくまでも一例です。
この接着剤の塗布方法についてもフローリングメーカーが推奨の塗布方法を決めているため、使用するフローリング材の施工書をよくご確認いただく必要があります。
変成シリコーン樹脂系接着剤
直近で出てきた接着剤が変成シリコーン樹脂系接着剤です。
基本的にはウレタン樹脂系接着剤と機能は変わりません。
では何が違うのでしょうか?
基本的にはウレタン樹脂系接着剤と機能は変わりません。
では何が違うのでしょうか?
フロアの接着剤汚れが取れやすい。
変成シリコーン樹脂系接着剤は接着剤がついてしまっても、へらでこそぎ落すことができます。
万が一、フロアを貼った後に接着剤がついてしまった場合、従来のウレタン樹脂系接着剤だと硬化後ははがせないため、フロアの状態によってはフロアの張替えが必要になってしまいます。
変成シリコーン樹脂系接着剤ならへらを使って落とせるので、フロアを張り替える手間・費用が掛かりません。
接着剤の単価だけを見ると、ウレタン樹脂系接着剤の方が単価は安いですが、万が一の張替えの費用を考えると変成シリコーン樹脂系接着剤の使用を使うのがおすすめです。
実際、ウレタン樹脂系接着剤でフロア張替えをしたことがある業者さんはその後ずっと変成シリコーン樹脂系接着剤を使うようになった、という例もあるそう。
万が一、フロアを貼った後に接着剤がついてしまった場合、従来のウレタン樹脂系接着剤だと硬化後ははがせないため、フロアの状態によってはフロアの張替えが必要になってしまいます。
変成シリコーン樹脂系接着剤ならへらを使って落とせるので、フロアを張り替える手間・費用が掛かりません。
接着剤の単価だけを見ると、ウレタン樹脂系接着剤の方が単価は安いですが、万が一の張替えの費用を考えると変成シリコーン樹脂系接着剤の使用を使うのがおすすめです。
実際、ウレタン樹脂系接着剤でフロア張替えをしたことがある業者さんはその後ずっと変成シリコーン樹脂系接着剤を使うようになった、という例もあるそう。
無発泡タイプで接着剤がフロアからはみ出しにくい。
ウレタン樹脂系接着剤は発泡しますが、変成シリコーン樹脂系接着剤は発泡しないので寸法安定性が良いのも特長です。
はみ出しにくいということは、糊汚れが少なくて済むということでもあります。
はみ出しにくいということは、糊汚れが少なくて済むということでもあります。
MS-330A
・木質床材/床束施工用
・MS-330の改良品番
・速硬化、高剛性な設計
・2WAY仕様(手絞り、カードリッジ)
ウレタン樹脂系接着剤に比べて硬化スピードが速いことが特長です。
人手不足が叫ばれる建築業界では、「省施工化」も重要なキーワードになっています。
変成シリコーン樹脂系接着剤を使用して速硬化することで、次の工程に移るまでの時間を短縮することができます。
例えばウレタン樹脂系接着剤は軽歩行が可能になるまで施工後24時間(20℃)ほどかかりますが、MS-330Aは施工後4時間(20℃)程度で軽歩行が可能となります。
※施工の条件、環境温度等により左右します。
チューブタイプで硬めの設計で、戸建てで使用されることを想定している接着剤です。
MS-330Aは、MS-330を改良してできた商品ですが、以前のものに比べて、硬化スピードを速くし、塗布感を軽くしたそう。
また、冬場の使用感の向上を目的に、配合も変えたとのこと。
工期の短縮による人手不足の解消、1年を通して安定した使用感、補修の手間・費用の低減など、良いことづくめのMS-330A。
ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
・MS-330の改良品番
・速硬化、高剛性な設計
・2WAY仕様(手絞り、カードリッジ)
ウレタン樹脂系接着剤に比べて硬化スピードが速いことが特長です。
人手不足が叫ばれる建築業界では、「省施工化」も重要なキーワードになっています。
変成シリコーン樹脂系接着剤を使用して速硬化することで、次の工程に移るまでの時間を短縮することができます。
例えばウレタン樹脂系接着剤は軽歩行が可能になるまで施工後24時間(20℃)ほどかかりますが、MS-330Aは施工後4時間(20℃)程度で軽歩行が可能となります。
※施工の条件、環境温度等により左右します。
チューブタイプで硬めの設計で、戸建てで使用されることを想定している接着剤です。
MS-330Aは、MS-330を改良してできた商品ですが、以前のものに比べて、硬化スピードを速くし、塗布感を軽くしたそう。
また、冬場の使用感の向上を目的に、配合も変えたとのこと。
工期の短縮による人手不足の解消、1年を通して安定した使用感、補修の手間・費用の低減など、良いことづくめのMS-330A。
ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか?
オーシカの歴史から、接着剤の違いまで様々なことを教えていただきました。
また、実際に変成シリコーン樹脂系接着剤とウレタン樹脂系接着剤剥がしを試させていただきました。
ウレタン樹脂系接着剤は本当に全く取れず、変成シリコーン樹脂系接着剤は何とか落とせそうで、性能はほとんど変わらないとは言えこんなに違いがあるのかと驚きました。
ジェイリライフでは、オーシカの接着剤も取り扱っていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ウレタン樹脂系接着剤は本当に全く取れず、変成シリコーン樹脂系接着剤は何とか落とせそうで、性能はほとんど変わらないとは言えこんなに違いがあるのかと驚きました。
ジェイリライフでは、オーシカの接着剤も取り扱っていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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