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【アイオ産業】できる範囲で最良のキッチンを作る。

今回は、アイオ産業のショールームに伺い、当店でも人気の商品や新商品についてお話を伺ってきました。

ステンレスミニキッチン・METALLIO

まず初めにご紹介いただいたのが、こちらの「METALLIO(メタリオ)」シリーズ。
ステンレスの業務用キッチンのような見た目のキッチンです。

こちらの商品は、今回改良して強度を強くしたそう。
脚の部分に補強を入れたり、各部の作りを少し改良しました。
これまでは強度の面で路線便での配送となると充分ではないということで、エリア外へのお届けはできませんでしたが、
補強したことで運送会社でも配送可能になりました。
送料は別途かかりますが、ぜひエリア外の方もご検討ください。
納入先としては都心部のワンルームマンションなどを想定しているとのこと。
独身男性が多く住むマンション・アパートなど、そんなに料理はしないけれどキッチンは必要という方がターゲットです。
また、店舗兼住居のような場所に納入したこともあるそうで、普通のブロックキッチンだと生活感が出すぎてしまうという場合にも使われているとのことでした。
コンロもビルトインのIHヒーターを入れることでスタイリッシュですよね。
1口ガスコンロの場合は白いコンロになるので、メタリオにはIHヒーターがおすすめです。

ステンレス有孔ボード・MSF

ショールームにてメタリオと一緒に展示されていたのは「MSF」。
これまでは間口450mmの大きいサイズのみでしたが、今回間口170mmの正方形のものもラインナップしました。
大きいタイプは有孔部分とそうでない部分があり、小さいタイプは有孔のものと板状のものに分かれています。
市販のフックをかけたり、ステンレスなのでマグネットを付けることもできます
こちらはキッチンでの浮かせる収納だけでなく、玄関で鍵や小物掛けに使うのも◎。
設置はビスを4か所打ち付けて設置します。
玄関で間口450mmサイズを使用している例。

薄型システムキッチン・SCMS+シリーズ

今回ショールームを伺ったタイミングでは、KW・LWシリーズがなかったため、
KWシリーズと同じ奥行550mmの「SCMS+シリーズ」を見せていただきました。

KWシリーズとの違いは、ビルトインコンロ。
ビルトインコンロのシステムキッチンで奥行550mmというのは、他のメーカーはほとんどないんだそうです。
これまでセクショナルキッチンが入っていた家にビルトインコンロのキッチンを設置したい、というニーズに合わせてご用意しているサイズです。

システムキッチンは通常奥行650mm。
普通のビルトインは奥行600mmで少しコンパクトに作っているものが多いのですが、
セクショナルキッチンは奥行550mmが多いため、奥行600mmのビルトインキッチンを採用しようとしてもドア等に干渉してしまいます。
アイオ産業のビルトインキッチンは、これまでと同じ奥行になるので入れ替えてもドア等に干渉せず、簡単にキッチンリフォームができます
間口を確保できれば、2口コンロも何とか入る大きさなので奥行550mmを採用しているのだそうです。

KW・LWシリーズのエンボス加工

エンボス天板(上部画像)もアイオ産業の特徴の1つです。
普通のステンレス天板は使うまではピカピカしていてきれいですが、使っていくうちに小傷が目立ってきます。
エンボス加工がされていると、わしゃわしゃとした柄が入っているため傷が目立ちにくいです。

※SCMSシリーズはこれまでのエンボス天板からエンボス天板(砂地)に変更となりました。
 細かいエンボス天板に変わり、より高級感のある天板になります。

扉カラー

アイオ産業の扉カラーは4種類。
・【鏡面扉】スノーホワイト色
・【マット調扉】ダークウッド色
・【マット調扉】ミディアムウッド色
・【マット調扉】アッシュホワイト色
こちらも実際の扉の面材を見せていただきましたが、カタログで見る色とかなり近いなという印象で、
届いた時に「想像と違った」となることも少ないのではないかなと思いました。

人気の扉カラーランキング

面材の人気カラーを聞いたところ、スノーホワイト色が在庫色でもあるので1番出るそうです。
その後は ミディアムウッド・アッシュホワイト・ダークウッドの順番かな、とのことでした。

当店でもお急ぎの方にはスノーホワイト色をおすすめしていますが、木目扉を選ばれる方も結構いらっしゃいます。

下駄箱・玄関収納

下駄箱の特徴はプッシュラッチを採用していることです。
取っ手がないため、すっきりとして見えるのはもちろん、開け閉めも楽々です。
各メーカーが同じようなサイズでご用意していますが、アイオ産業の下駄箱の特徴は、まず横目の木目柄ということ!
数年前までは、木目は縦目が多かったそうです。
トレンドなのか、最近は横目の建具・家具も多いですよね。

また、鏡面ホワイト扉の下駄箱があるのも特徴です。
玄関はそんなに日当たりが良くない場所にあることも多々。
そんな時に、下駄箱を鏡面ホワイト扉にすると玄関全体が明るくなるんだとか。

「価格も抑えたいため、すごく良くはできないけれどできる最大限を作っている」 とおっしゃっていたのがとても印象的でした。

次に、今回新発売となった2シリーズを紹介していただきます。

【NEW】TKシリーズ

インダストリアルスタイルのインテリアにマッチする、アイオ産業オリジナルコンパクトキッチンです。
「テーブルのようなキッチン」をテーマに開発されました。
開発中からTable Kitchenの頭文字を取って「TK」と呼んでいたそうで、開発ネームがそのままシリーズ名になったそうです。
先ほどメタリオで紹介したブラックのIHコンロをビルトインで設置することもできますが、テーブルとしても使えるキッチンならコンロは別でテーブルコンロを用意してもいいかもしれません。

このキッチンの特徴は、大胆な木目柄の天板!
とても印象的かつ個性的です。
こちらは実はメラミン系人工大理石でできています。
横から見ても木目が入っているので一見すると本物の木のようですが、メラミン樹脂で出来ているため熱・水に強いです。
こちらは、この天板が入手できたからこそ作れた商品。
他のメーカーでもこういった商品を出しているところはありません。

どういった場所での利用をイメージされているか聞いたところ、 単身者向けのアパート・マンションはもちろん、社員寮や学生寮にもいいのではないかとのこと。
友達が部屋に来た時などちょっとコーヒーを入れたり、自分ひとりの時はキッチンで調理した後その場で食事を済ませることもできそうです。

TKシリーズは脚を外した状態でお届けしますので現場でビスでの組み立てが必要となります。
背中にはアングル金具(上部画像)が用意されているので、必ず壁に固定してください。
水栓も壁出しになるため、壁付けが基本となります。

最大限良いものを使いながらも、価格を抑えるのに非常に苦労したそうです。
機能付き家具のような形で、価値を感じてくれるお客様に届くと嬉しいと話されていました。

【NEW】mioシリーズ

これまでとは違って、女性向けのセクショナルキッチンがあってもいいのでは?という思いから開発を行ったmioシリーズ。
セクショナルキッチンだけれど、人工大理石天板というのが今回の1番の挑戦です。
バックガードの立ち上がりまで人工大理石で仕上げたのもこだわりのひとつ。

こちらはKW-Hシリーズと同じ奥行550mm・高さ850mmを元に作成されています。
扉の色は「ホワイトモカ」と「カプチーノ」の2種類です。
さらに取っ手は(画像左から)「スタイリッシュシルバー」「シンプルブラック」「アンティークゴールド」の3種類から選べます。
アンティークゴールドだけ穴の位置が違うため取っ手の幅が変わります。
水栓もオプションで選べるので、水栓の色と合わせて取っ手を選んでみるのも良いですね。
 
これまでキッチンの取っ手をそんなに気にしたことがなかったのですが、
今回mioの「アンティークゴールド」を見ていたところ、少し上から取っ手を見る形になるので、
取っ手がにっこり笑っているように見えたのもとても可愛かったです!
開発の段階で工場の方々に聞いたところ「アンティークゴールド」が1番人気だったそうですよ!

mioシリーズの吊戸棚は標準で不燃仕様となっています。
また、これまでの吊戸棚と違うのが「感知式ラッチ」になっていること。
アイオ産業の吊戸棚は基本的には「耐震レバーラッチ」を使用しています。
ただ、このmioシリーズはどうしてもキッチンに合わせた取っ手を付けたかったため「感知式ラッチ」を採用しました
感知式ラッチはその名の通り地震の揺れを感知して扉をロックする仕組みです。

先ほど、スノーホワイトなどの扉カラーはほとんどカタログと変わらなかったと書きましたが、
mioシリーズの扉カラー「カプチーノ」は、照明によって若干扉の色が違って見えるように感じました。
光沢感があり、光によって表情が変わります。

「mio」という名前の由来は、イタリア語で「わたしのもの」という意味がある単語なのだそう。
そして実はmをaに変えれば「aio」にもなりますね。

愛着のある”わたしの”キッチンという印象で響きも可愛らしくぴったりのシリーズ名ですよね。
セクショナルキッチンで、一般的なものとは違う可愛らしくデザイン性があるものを希望される方にはぜひおすすめしたいキッチンです。

リフォームの現場でも、システムキッチンに変更するにはちょっと大がかりすぎる…。
入居者の方が引っ越しの際にガスコンロは持ち運んでいる…。
そういった時にもワンランク上のセクショナルキッチンとしてお選びいただけるといいかなと思います。

【NEW】mioシェルフ

mioシリーズの1つとして販売開始されたmioシェルフもこれまでにない新商品。
エンドパネルとしても使えるディスプレイ収納棚です。
部屋の中はもちろん、玄関でも使えるようなイメージで制作しました。
キッチンが廊下に横付けされているアパートの場合、スリッパを入れてみたり。
デザイン性はありつつもすっきりした印象で圧迫感なく仕上げられています。

mioのセクショナルキッチンと合わせての使用はもちろん、単体でお使いいただいても可愛いと思います。

エンドパネルと同じく、mioシェルフはセクショナルキッチンのサイドに設置したときキッチンより長さが出ています。
これがなぜなのか不思議に思っていたのですが、今回その謎が解けました。
元々ここには「エンドパネル」が使用されることが多く、エンドパネルは部屋とキッチンの区切りの意味もあるのだそう。
確かに流し台と同じ高さだと部屋との間に特に区切りがないですが、エンドパネルがあることで区切りができます。
mioシェルフは通常のエンドパネルよりは小さめかつ、収納としても使えます。
そのため、1枚板のエンドパネルを設置するより部屋に馴染み、小物を置けるので良いなと思いました。

商品開発について

(↑画像)本来見ることなんてできないであろう、mioシェルフのプロトタイプも見せていただきました!
上部の飾りが無い・ブラックでなくシルバーのバーが使われているなどが製品化したものと違うところ。
ここから改良を重ねて販売の形に変わっていったそうです。


今回2つの新シリーズを発売開始したアイオ産業。

商品開発はどのように行われるのですか?と聞いたところ、
キッチンの新シリーズを出すまではいかなくても実は毎年改善や商品開発を行っていると教えていただきました。
既存のシリーズの色柄の改廃を検討したり、洗濯機上吊戸棚の販売を始めてみたり。

「とりあえず、新しいことに挑戦してみよう!」というのがアイオ産業の特徴。

同業他社と同じことをやっているだけではお客様に喜んでいただけません。
社内では、「やりたい!」と声を上げたら商品開発にチャレンジできる環境なんだそうです。
さらにキッチンの製作は自社工場で行っているため試作などもしやすいそうです。

今回のTKシリーズ・mioシリーズはどちらも2022年12月頃に企画が始まりました。
まずは人気サイズのみの販売となりますが、今後サイズ展開の拡大も検討しているとのことです。

「販売開始してから反響はどうですか?」と聞くと、「なかなか良い反応をいただいている」とのこと。
ただ、まだ販売してすぐなので知ってもらうまでに時間がかかってしまうのはある程度予想しているそうです。
「開発にあたり大変だったことはありますか?」という質問には、やはり「売れるのか?」というプレッシャーは常にあるそう。
市場調査を行い、流行も見ながら開発を進めてはいますが、結局は販売してみないとどうなるか分かりません。

当たり前のことではありますが、こういうキッチンが正解!絶対に売れる!という形があるわけではないため、
やってみないと分かりません。

KWシリーズの在庫色である鏡面扉:スノーホワイトは3年ほど前に販売開始したそうですが、
当時は売上も市場と同じように下降気味だったそう。
社内で様々な意見もありましたが、鏡面(光沢)扉を販売したところ売上は回復してきたそうです。

大手メーカーとは違って、通常の営業や受発注もやりながら、製品開発にも手を挙げれば携われるというのは あまりないため、「大変ではありますが、面白くやりがいがある部分でもあります。」と話されていました。

いかがでしたか

実際に私も引っ越し先を決める時、キッチン等の水廻りは特に重視して決めることが多いです。
毎日使う場所なので、どんなキッチンなのか気にする方は多いのではないでしょうか。

特にマンション・アパートのオーナーさんは、定期的にキッチンの交換を考えるタイミングが来るかと思います。
その時に、価格や送料などの金額面での検討はもちろん、扉カラーや細かな仕様にこだわることで入居率UPが叶えられるかもしれません。

アイオ産業のキッチンは、使う人が嬉しい!機能が備わっています。
また今回のショールーム訪問でも、「できる範囲で良いものを作りたい」という姿勢をすごく感じました。

同じブロックキッチンをメインに作っているメーカーでも、各メーカー・商品の特徴は少しずつ違っています。
ジェイリライフでは、各メーカーの特徴をご紹介している記事もありますので、そちらもぜひ合わせてご覧ください。

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